内臓脂肪の燃やし方、減らし方を解説。健康診断で危機感を感じている方、自分に適した方法で健康的に減らしていきませんか?

【さよなら内臓脂肪】根こそぎ減らせる内臓脂肪専門サイト

内臓脂肪に関わりの深い病気 基本知識

男の悩み前立腺肥大症 内臓脂肪蓄積でホルモンバランスが崩れる

投稿日:2016年12月9日 更新日:

p550-1

最近トイレが近い気がする。
夜中も必ずトイレに起きる。
とトイレ事情にお悩みのあなた。そのうち良くなる、と我慢していらっしゃるのですか?

男性は早くも30代から内臓脂肪が増え、男性ホルモンも減少してきます。男性の更年期障害も存在します。だから年を重ねるにつれ、病院に行くほどじゃないけど調子が悪いという悩みが増えてくるんですね。

トイレが近い頻尿は、もしかすると加齢にともなう前立腺の病気のサイン。放っておいても治らないかもしれませんよ。頻尿からお腹の脂肪まで、気になる男性のからだの悩みをまるごと解明しちゃいましょう。

どちらも男性がターゲット 前立腺肥大と内臓脂肪蓄積の関係

p550-2

男性がターゲットになっている病気といったら、何を思い浮かべますか?

痛風(高尿酸症) アルコール性肝炎 肝臓がん
膀胱がん 心筋梗塞 前立腺肥大症
前立腺炎 前立腺がん 精巣がん

これらは、男性がかかりやすいと言われている疾患です。内臓脂肪の蓄積や高血圧、高血糖などの生活習慣病がもとになっているか、あるいは、男性ホルモンがつかさどる男性器特有の疾患ばかりです。

ため込まれた内臓脂肪や男性ホルモンの変化が連鎖しあうことで、加齢とともに男性の身体をあちこち不安定にしています。

避けられない男の疾患!前立腺肥大症

尿に関する悩みといったら、まず男性特有の臓器である前立腺のことを知らなければいけません。前立腺は、排尿と生殖という2つの重要な役目をもっているんです。

尿漏れガードの内尿道括約筋と外尿道括約筋

前立腺は膀胱のすぐ下、尿道をぐるりと取り巻くように位置しています。膀胱と前立腺の間には内尿道括約筋、前立腺の下には外尿道括約筋という筋肉があって、膀胱にたまった尿が漏れないようにガードしています。

筋肉の締めと緩めで尿を調節 前立腺の働きかけ

これらの筋肉が収縮していると膀胱に尿がためられ、緩むと尿が排出されます。内尿道括約筋の司令塔は交感神経と副交感神経ですが、外尿道括約筋は前立腺が働きかけることで内尿道括約筋に連動するように動きます。

前立腺液の分泌で精子を保護

また、生殖に関して前立腺は前立腺液をつくり分泌しています。前立腺液は、精嚢でつくられる精嚢液とともに精液として、精巣から運ばれてきた精子を保護し栄養を与えます。

性的興奮が高まると、前立腺内部に空洞ができて精液がたまっていき射精が起こります。

前立腺が肥大する原因

このように男性に欠かせない役割をはたす前立腺は、本来栗ほどの大きさしかないのですが、加齢とともに細胞が増殖して肥大します。

前立腺肥大の症状

前立腺が肥大すると、膀胱は押し上げられて尿道は狭くなります。すると、膀胱にためられる尿が少なくなるので頻尿になったり、尿が少しずつしか出なくて、残尿感があったりと嫌な症状がでてくるのです。

前立腺肥大を患う割合

50歳以上になると約2割もの男性が前立腺肥大にあてはまるそうです。老化によって避けられない疾患とういことですね。

前立腺が肥大するのは更年期のサイン?

男性専門外来はご存知ですか?生殖器の疾患が男女で違うのは当たり前ですね。他にも性別でかかりやすい病気が違ったり、同じ病気なのにそれを引き起こす原因に差があったりします。

男性外来も開院 男性の更年期障害に

そんな男女差を医療に反映させようと考えられたのが専門外来です。女性専門外来が先に一般的になりましたが、最近男性の専門外来も注目されています。理由は、男性にも更年期障害があることが認識されたためです。

ホルモンバランスの陰に更年期障害か

前立腺肥大の原因は、男性ホルモンを含め性ホルモンのバランス変化ではないかと考えられているので、男性の更年期障害とは、切っても切り離せない関係だといいます。

男性の更年期障害 診断困難事情

男性の更年期障害は男性ホルモンの減少によっておこりますが、閉経というはっきりしたサインがあってわかりやすい女性の更年期障害にくらべると、個人差が大きくて診断がつけづらいのです。

前立腺肥大の症状から診断されることも

でも、前立腺肥大の症状がでるということは、ホルモンバランスが変わり始めているということなので、更年期障害の可能性大ナリ、注意セヨ!というわけです。

内臓脂肪型肥満が前立腺肥大症を招く

内臓脂肪の蓄積がもとになっているメタボリックシンドロームは、動脈硬化を引き起こす危険な存在であることはよく知られていますね。実はこのメタボが、排尿障害にも関わっています。

内臓脂肪がインスリン抵抗性を誘発

内臓脂肪が蓄積すると、身体のインスリン抵抗性(インスリンが効きにくくなる)が起こります。脂肪細胞からは、様々な物質が分泌されています。インスリンの働きを良くするアディポネクチンもその一つです。

内臓脂肪が増えすぎるとアディポネクチンの分泌が減り、逆に働きを悪くするTNF-αが増えます。

インスリン抵抗性が引き起こす症状

このインスリン抵抗性により、前立腺肥大症や過活動膀胱、夜間頻尿などの症状が起こると考えられています。

男性ホルモンの変化は内臓脂肪も増やす

男性ホルモンは男性の性機能に重要な役割を果たします。それ以外にも、筋肉の強度や量を保ち、集中力や判断力など精神面での男性らしさも支えています。

更年期になり男性ホルモンが減ると、

  • 性機能障害
  • 認知機能障害
  • 気分障害

を起こします。一段と筋肉が減って代謝が落ち、内臓脂肪が増えるので、メタボリックシンドローム認定までの階段を駆け上ることになります。

前立腺肥大の原因と症状

p550-3

前立腺肥大は男性更年期(40代後半から50代前半)にありがちな病気で、内臓脂肪及びホルモンとの関連が分かりましたね。ただ、実際の所男性ホルモンが大きく関わっていることは間違いありませんが、仮説はいくつかあるもののまだ詳細は証明されていないのが現状です。

もしかして、自分は前立腺肥大症?と思い当たることがありましたら、症状を点数化し前立腺肥大症の程度を判断する「国際前立腺症状スコア(IPSS)」というものがありますので、ぜひチェックしてみてください。

国際前立腺症状スコア(IPSS)
最近1か月の

排尿について

なし 5回に1回未満 2回に1回未満 2回に1回程度 2回に1回以上 ほとんどいつも
①     排尿後残尿感がある
②     排尿後2時間以内にまたトイレに行く
③     排尿の途中で尿が途切れる
④     尿をがまんするのがつらい
⑤     排尿時に尿の勢いが弱い
⑥     排尿時にいきむことがある
⑦     就寝後にトイレに

行く回数は?

0回

⇒0

1回

⇒1

2回

⇒2

3回

⇒3

4回

⇒4

5回以上

⇒5

①~⑦の設問について、該当する点数を合計してください

  • 0~7点:軽症
  • 8~19点:中等症
  • 20~35点:重症

決して自分だけの恥ずかしい病気ではありません。合計13点以上だった方は、泌尿器科の受診をおすすめします。

前立腺肥大の治療薬禁忌は症状からわかる

p550-4

前立腺肥大症と診断されたら、どんな治療をするのでしょうか?軽症であればいきなり手術ということにはなりません。積極的な治療は行わず、生活習慣を改める指導が行われる「経過観察」だけで軽快することもあるそうです。

経過観察で良くならない場合は、薬による積極的治療が始まります。どんな治療薬があるのでしょうか。

α1受容体遮断薬(α遮断薬、αブロッカー)

排尿は自律神経がコントロールしています。α1受容体とは、交感神経からの命令をうけとる組織です。まず、交感神経が出した命令を、膀胱や前立腺のα1受容体が受け取ります。続いて排尿に関わる筋肉が収縮すると、尿道が閉まります。

これに、前立腺肥大症が重なって尿道が狭くなるので、尿が出にくくなる排尿困難が起こります。

排尿困難症状を抑える

α1受容体遮断薬は交感神経からの筋肉収縮命令が届かないようにするので、前立腺を小さくする治療はできませんが、排尿困難の症状は抑えることができます。

α1受容体遮断薬のメリットとは?

飲み始めてから約1~2週間で効果が現われること、副作用の頻度が少なく安全性が高いことがメリットです。

抗男性ホルモン薬

前立腺肥大の原因になっていると思われる男性ホルモンの働きを抑え、前立腺を小さくする薬です。効果はゆるやかに現れ、2週間から1か月以上の期間を要します。副作用として、勃起障害・性欲低下・まれにですが胸がふくらんでくることがありあます。

5α還元酵素阻害薬

新しく承認された抗男性ホルモン薬です。従来の抗男性ホルモン薬よりも副作用少ないのが特徴で、男性らしさそのままに治療を進められます。後で詳しく紹介するPSA(前立腺特異抗原)検査値を半分にする副作用があるので、要注意です。

抗コリン薬

膀胱が進行して大きくなった前立腺に強く圧迫されると、過活動膀胱を起こし、頻尿の症状が出ます。抗コリン薬は膀胱の過敏になった神経をしずめ、筋肉をゆるめて尿をためやすくすることで、過活動膀胱を治します。

α1受容体遮断薬との併用療法

ただ排尿作用が低下する副作用があるので、前立腺肥大で尿道が閉塞している場合にそのまま使うと悪化してしまいます。そこで、α1受容体遮断薬と併用することで、膀胱にたくさん尿をため、尿の排出口もゆるめるという併用療法が行われます。

飲んではいけない禁忌薬!その排尿困難が悪化する

前立腺肥大症が進行して尿道が閉塞してしまっている場合、尿の出を悪くするような薬は尿閉(尿が出なくなる)になるので、禁忌薬(飲んではいけない薬)にあたります。

排尿を妨げる要素はたくさんある

薬の成分が排尿に影響を与えることは珍しくありません。病院で処方される薬だけでなく、市販の風邪薬や胃腸薬も同様です。家に常備しているような薬があったら、あらかじめ飲んでも大丈夫か医師や薬剤師に相談しておきましょう。

前立腺肥大 検査のアレコレ

p550-5

泌尿器科の検査といったら、痛くない?恥ずかしくない?と心配になりますよね。前もって勉強しておけば、心の負担も軽くなります。落ち着いて検査を受けられるよう、確認していきましょう。

超音波検査

超音波を発信するプローブという機械をあて、その反射波をモニターに映し出して診断します。プローブをお腹の上にあてる「経腹超音波検査」と、細いプローブを肛門から入れ直腸越しに前立腺にあてる「経直腸超音波検査」があります。

確かな診断方法は?

「経腹超音波検査」は痛みも抵抗もなく受けられそうですが、実際のところ「経直腸超音波検査」の方がより前立腺に近いため、はっきりした画像で前立腺の容積などの詳細も知ることができます。

検査時は尿をためた状態で

どちらの超音波検査も、膀胱に尿がたまっている方が前立腺の状態がわかりやすいので、検査前に排尿せず、尿がたまった状態で検査を受けます。

直腸診

指を肛門に入れ、直腸越しに前立腺の状態や大きさ・硬さを確認します。横向きに寝て上になった膝を抱える側臥位または、仰向けに寝て両膝を曲げて抱える仰臥位、肘と膝をつく膝肘位で検査が行われます。

尿検査

尿に、血液・膿・濁りがないか、がん細胞や細菌による感染がないかを調べます。頻尿や排尿障害の症状は、前立腺肥大症以外の病気(前立腺炎など)が原因の場合もあるからです。

また、前立腺肥大が他の泌尿器(腎臓・膀胱・尿道)に影響を与えていないかも確認します。

尿が出るスピードを測定

尿に関する検査では、「尿流量測定検査」という、一秒あたりの排尿量をみる検査法もあります。センサーのついた便器で排尿し、尿の勢いの衰えを調べます。症状が重くなるほど一秒あたりの排尿量は少なくなるようです。

血中PSA検査

血液検査で、PSA(前立腺特異抗原)の量を調べます。PSAは前立腺でつくられる酵素の一種で、ほとんどは前立腺液の中に分泌されますが一部血液中に入ります。

PSA濃度で前立腺の状態を把握

前立腺に腫瘍ができると増加し血液中のPSAの量も増えることになるので、血中のPSA濃度を調べれば前立腺に異常があるかどうかがわかる仕組みです。前立腺がんや、前立腺肥大症、前立腺炎のときに濃度が高くなります。

MRI検査

X線を使わずに、様々な方向から体の断面を見ることができるのがMRI(核磁気共鳴画像法)です。上下に重なった前立腺と膀胱の位置をそのまま画像で見ることができます。

  • 前立腺がどのくらい肥大しているか
  • 前立腺の中心にある尿道はどれくらい狭くなっているか
  • 膀胱への圧迫の状態

も画像で正確に診断することができます。

頻尿の原因となる病気は前立腺肥大以外にもある

p550-6

前立腺が排尿をコントロールしているからといって、すべての頻尿の原因が前立腺肥大症にあるとは限りません。他にはどんな病気の可能性があるのでしょうか。

前立腺炎

頻尿になる前立腺の病気としては、前立腺炎が考えられます。前立腺炎は、前立腺に炎症がおきる病気で、主に尿道や血管、リンパ管から細菌などの微生物が侵入することが原因です。

前立腺肥大症との見分け方

急性前立腺炎では高熱が出て排尿時の痛みや頻尿が起こります。慢性前立腺炎では下腹部の痛みや頻尿、排尿障害が起こります。尿検査で、血・膿・原因となる細菌がみつかると、前立腺肥大症と見分けることができます。

過活動膀胱

過活動膀胱は、急に尿意をもよおして我慢できずに漏れそうになったり(尿意切迫感)、トイレが近くなったり(頻尿)、夜何度もトイレに起きたり(夜間頻尿)、さらには我慢できずに漏らしてしまったり(切迫性尿失禁)する病気です。

神経因性と非神経因性

膀胱の排尿筋の収縮をコントロールする神経がうまく働かないことが原因の「神経因性」と、膀胱や尿道を支えている骨盤底筋が衰えてうまく尿をためられない骨盤底筋障害などが原因の「非神経因性」があります。

そのほかにも、加齢や、何らかの理由で膀胱の神経が過敏になった場合、原因が特定できない場合も多々あります。

前立腺肥大が進行すると過活動膀胱の症状がでることがありますが、逆に過活動膀胱だからといって、必ずしも前立腺肥大とは限りません。

まとめ

p550-7

排尿の悩みは、誰にでもある加齢現象だということを知って、少しは安心していただけましたか?古くから厄年の慣習があるように、私たち人間には年代ごとに訪れる身体の節目や曲がり角のようなものがある気がします。

男性にとって最初の曲がり角は、内臓脂肪でお腹が膨らみだした時ではないでしょうか?今のうちに余分な脂肪をリセットしておかないと、次の曲がり角では、切実な病気が待っているかもしれませんよ!

-内臓脂肪に関わりの深い病気, 基本知識

Copyright© 【さよなら内臓脂肪】根こそぎ減らせる内臓脂肪専門サイト , 2017 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.